【動物取扱業】犬猫の繁殖の上限

令和3年6月施行【犬猫の飼養管理基準】の解説
今回は「犬猫の繁殖」についてです。

繁殖の回数と年齢

繁殖による母体への過度な負担を避けるため、犬猫に繁殖をさせる回数や方法等について基準が設けられました。
繁殖実施状況については、飼育台帳等への適切な記録も必要です。

雌の生涯出産回数6回まで
交配時の年齢6歳以下
※7歳に達した時点で生涯出産回数が6回未満であることを証明できる場合は、交配時の年齢は7歳以下とする。
雌の交配時の年齢6歳以下
※7歳に達した時点で生涯出産回数が10回未満であることを証明できる場合は、交配時の年齢は7歳以下とする。
獣医師の健康診断

犬又は猫を繁殖させる場合には、必要に応じて獣医師等による診療を受けさせ、又は助言を受けること。

帝王切開は自分でしない

帝王切開を行う場合は、獣医師に行わせるとともに、出生証明書並びに母体の状態及び今後の繁殖の適否に関する診断書の交付を受け、5年間保存すること。

多頭崩壊させない

犬又は猫を繁殖させる場合には、前述の健康診断、上記の帝王切開の診断その他の診断結果に従うとともに、繁殖に適さない犬又は猫の繁殖をさせないこと。

まとめ

如何でしたでしょうか。
ニュースでは手術代をケチって自分で麻酔なしの帝王切開を犬さんにしてしまった例や、妊娠・出産を休みなくされて人間不信になった猫さんの例がありました。
業とはいえ利益を追求するより、犬猫さんとの共生を第一に考えられる方が登録して頂きたいです。