配達

最近はウーバーイーツなど宅配事業をアルバイト感覚で行っている方が多くなりました。
スマホアプリを使用して、初心者でも簡単に配達業務を始められる環境が整っています。
隙間時間や土日だけなど、自分のペースで仕事ができるのも魅力ですね。

Amazonの宅配事業

アマゾンフレックスはAmazonとの直接契約なので、いわゆる中抜きがありません。中抜きが無いということは、儲けの減少が少ないことになります。
自営で軽貨物運送業をしている私の友人は、新型コロナで仕事が減った時に「アマフレの登録をしたよ」と言っていました。通販は伸びている産業ですし、コロナ禍でも影響が少なかった強い業種のひとつです。

雇用契約ではなく業務委託契約

アマゾンフレックスやウーバーイーツはアマゾンやウーバーに雇われている雇用者ではなく、業務委託契約をしている「個人事業主」になります。
アルバイトや社員が会社から給料を貰う際には源泉徴収されて、社保なども引かれたりしますが、個人事業主は自分で申告しなければならないので注意してください。
「開業届」の提出と、「確定申告」が必要です。

アマフレ登録に必要な書類

Amazon Flexの登録に必要な書類は、次の5種類になります。アプリに写真をアップロードして登録します。

  • ⾞検証
  • ⾃賠責保険証
  • 任意保険証券(対物1億円以上、対⼈無制限)
  • 運転免許証
  • 貨物軽⾃動⾞運送事業経営届出書

貨物軽自動車運送事業の届出とは

許認可や届出とは

例えば民泊事業をするなら都道府県知事から「旅館・簡易宿所の許可」をもらわなければなりません。
また、飲食店を経営するなら保健所に「飲食店営業許可」を申請。スナックを経営するなら警察署に「風俗営業許可」を申請します。
特定の事業を行う場合に、行政機関に届出をしたり、許可を得たりしなければならない業種があります。

amazon宅配に必要な許認可

「物」を運んで報酬を得るためには運輸局に「貨物軽自動車運送事業」の届出を行い、黒ナンバー(事業用)を取得する必要があります。

今回はアマゾンフレックスや軽貨物運送業をはじめる際に必要な「貨物軽自動車運送事業」の届出と「黒ナンバー」の取得についてご説明いたします。
無許可営業を行った場合、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられます。また、特に悪質なケースでは併科されることもあります。

貨物軽自動車運送事業の要件

項目要件
営業所・休憩施設車庫から2kmにあること
農地法、都市計画法、建築基準法等の関係法令に抵触していないこと
車庫①営業所・休憩・睡眠施設から半径2km以内にあること
②営業用車両を容易に駐車できる広さがること
③農地法、都市計画法、建築基準法等の関係法令に抵触していないこと
④使用権原を有すること
車両①事業に使用する車両の車検証上の用途欄が「貨物」となっている軽貨物自動車であること
②使用権限を有することの裏付け書類があること
運送約款運賃及び料金の収受並びに貨物軽自動車運送事業者の責任に関する事項等が明確に定められているものであること
運行管理体制事業の適正な運営のため必要な管理体制が整っていること
損害賠償能力自賠責保険、自動車任意保険に加入すること
※自宅の1室を営業所にすることもできます

どのような車両が必要か

営業可能な代表車種は「日産クリッパー」や「スズキエブリイ」、「ダイハツハイゼット」「三菱ミニキャブ」あたりです。4ナンバーの貨物車を選びましょう。
※チルド製品を運べる設備を備えたチルド車は「特殊自動車」で8ナンバーになります。


個人事業主(Amazon flexドライバー)向けの軽バンリースもありますので、購入しなくても始めることができます。

届出の流れ

1.届出書類の用意

軽貨物自動車運送届出書の作成
事業用自動車等連絡書の作成
距離ごとの運送料金表(任意様式)の作成
・車検証または完成検査書のコピーを用意
※東京運輸支局の例です
※料金表は見本です。事業形態に合わせて作成します。アマフレは1ブロックあたりの単価×稼働時間で決まると思いますので、それを記入します。

2.書類の提出

営業所の管轄の運輸支局に上記書類を提出します。

3.連絡票の交付

運輸支局で黒ナンバーをもらうための書類が受理されると事業用自動車等連絡票が交付されます。

4.黒ナンバーの発行

3で発行された連絡票をもって軽自動車検査協会に行き、事業で使用する車両を黒ナンバーに変更します。軽自動車は普通自動車ナンバーのような「封印」がありませんので、プラスドライバーだけを使用して簡単に交換することができます。

5.運輸開始

税務署に開業届を忘れずに提出しましょう。
※車両の保険加入もお忘れなく

まとめ

如何でしたでしょうか。
必要な設備で大きいお金がかかるのは車両費くらいではないでしょうか。あとは自動車保険が意外と大きいので気を付けてください。車両があればアマゾンフレックスを使用しなくとも自身でお客様を見つけて契約をとることもできます。その際はクール便用の設備があったほうが配達単価が高くなる傾向です。

軽貨物運送業許可(黒ナンバー取得)の手続き代行(東京・神奈川エリア)

弊所では運輸局での軽貨物運送業届出の代行を行っております。お気軽にお問い合わせください。

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