請求書在中

業務が完了してから請求をする場合、どうしても支払ってくれないリスクが発生します。
今はリモートで日本全国に営業がかけられますし、業務によっては一度もお会いせずに完了することも多いと思います。

そうなるとどうしても商品を納品したり、業務を完了してからご請求する順番になりがちではないでしょうか。
それゆえ支払ってくれないケースも増えていると思います。

実際に私も経験があります。メールをしても返事はなく、電話には出てくれなくなりました。
経済や環境の変化で仕方ない場合もあるかもしれませんが、とはいえ舐められている感じがして悔しいですね。

基本的に売掛金の消滅時効は10年です。逆に10年間は請求する権利がありますので、どうどうと請求しましょう。

内容証明発送という方法

長くお付き合いのある先なのか、WEB集客での一見客なのか、相手や金額、内容によってケースバイケースとなります。

内容証明書が逆効果な場合

内容証明書は、相手に対し強い意思表示になり、相手によってはケンカを売られていると考えます。そのため相手との話し合いで解決したほうがよい場合は、内容証明を利用しないほうがいいでしょう。

例えば一度も電話、手紙などで支払の請求をせずに、いきなり内容証明郵便を送りつけて請求すると、相手方の気分を害し取引の友好関係を崩すことになります。
解決後も相手と親しい付き合いをしたいとき、また、相手が誠意を持ってトラブル解決の協力している場合は、内容証明書を出すことによって良好な結果を得ることができないだけでなく、今までの営業努力が全て無くなってしまいかねません。

内容証明が効果的な場合

  • 相手の住所が遠く、売掛金がそれほど多くない
  • 手間や費用をかけて督促すると費用倒れになってしまう
  • 既に請求を何度もしているが、返事がなく、連絡もとれない。相手との関係は破綻している。

また、請求書に支払期日を書いていなかった場合等、電話や郵便で請求しても、内容及び到達日を客観的に証明することが困難です。
将来にそなえて証拠として残しておきたい場合、相手に心理的圧力をかけたい場合などで内容証明は利用できます。

内容証明テンプレート

通知書
通知人は、○○年○○月○○日に、貴社との間で、○○県○○市○○町○○丁目○○にて○○業務を代金○○○○円で行う請負契約を締結し、○○年○○月○○日に右請負業務を完了いたしました。
しかるに、貴社からは、お約束の支払期日である○○年○○月○○日を過ぎ、現在に至るまで、右請負代金をお支払いいただいておりません。つきましては、本書到達後○週間以内に、後記銀行口座宛に右請負代金全額をお振込み下さい。
なお、お振込みの無い場合は、法的手段も辞さない所存ですので、予めご承知おき下さい。

遅延損害金のことも入れたい場合

以下の文章を入れ込むと良いかと思います。

つきましては本書到達後○週間以内に、右売掛金全額に加え、お支払いの日までの遅延損害金(法定利率年3%)を、後記銀行口座宛にお振込みいただきたく、本書をもって通知いたします

※法定利率は過去には、民事が年5%で、商行為は年6%で請求できましたが、民法改正があり、今では3%で統一されています。

テンプレートをちょいアレンジ。私ならこう書く

催告書

当社は貴社に対し、再三ご請求いたしております、○○年○○月○○日に販売いたしました商品○○○○の代金○○○○円を、本日にいたるまでお支払いいただいておりません。
つきましては本書到達後速やかに、後記銀行口座宛に右代金全額をお振込み下さい。
なお、〇〇年〇月末日までにお振込みの無い場合は、右代金に加え、遅延損害金(法定利率年3%)もご請求させて頂きますので、予めご承知おき下さい。

〇〇年〇月末日にお支払いの場合
代金〇〇〇〇円 遅延損害金〇〇円 合計〇〇〇〇円

〇〇年〇月末日にお支払いの場合
代金〇〇〇〇円 遅延損害金〇〇円 合計〇〇〇〇円

〇〇年〇月末日にお支払いの場合
代金〇〇〇〇円 遅延損害金〇〇円 合計〇〇〇〇円

〇〇年〇月末日にお支払いの場合
代金〇〇〇〇円 遅延損害金〇〇円 合計〇〇〇〇円

         記
   ○○銀行 ○○支店 普通預金
   口座番号:○○○○○
   口座名義:○○○○○
                  以上

○○年○○月○○日
通知人  ○○県○○市○○町○○番○○号
     株式会社◇◇
     代表取締役 ◇◇◇◇ ㊞

被通知人 ○○県○○市○○町○○番地
     株式会社△△
     代表取締役 △△ 殿

如何でしょうか。これですと相手に債務がずっと残って、請求金額が増えていく圧迫感がありませんか。
逆にこちらに債権はずっと残り、債権額が増えていく安心感もあります。

遅延損害金の計算

遅延損害金は以下のように計算します。

売掛残高×利率×支払日までの期間/365 (小数点以下切り捨て)

まとめ

上述したとおり、内容証明を送るか否かはケースバイケースになります。
相手との関係性で、言葉尻が変わってくるとも思います。
また、売掛金の回収か、請負代金か、通信販売なのか、相手が個人か法人なのかによって、単語を変えて使ってください。

弊所では催告の内容証明発送を代行致します。

文章の代書および、発送代行になります。相手との交渉ではありませんので、代金は一律となります。

催告の内容証明発送料金 20,000円(税抜)

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